1978年に世界遺産登録された12の場所の話
こんにちは、太太です。
なんだか色々不安になってきたので「世界遺産検定2級公認テキスト300」を購入しました。地理の勉強って世界遺産必要?うーん、わかんないけど買っちゃった。2,000円でした。
今日は1978年に世界遺産登録されたものを中心に勉強します。
1978年から世界遺産登録がスタート
世界遺産は1978年から登録が開始され、一番はじめは12個の遺跡なり公園、都市景観などがピックアップされました。
12個の遺産をみていたらふと気が付きました。国がめっちゃ偏ってるんですけど!!!アメリカとポーランド、エクアドル、エチオピア、カナダが2つずつ、ドイツとセネガルが1つずつでした。アジアないじゃん。なんで???
では1つずつみていきます。
①一番有名!イエローストーン国立公園(アメリカ)
まず1つ目は、イエローストーン国立公園(アメリカ・自然遺産)。アイダホとモンタナ、ワイオミングというアメリカの田舎にまたがる国立公園であり、カルデラと青く輝くグランドプリズマティックスプリングが有名です。
青くなるのは、渓谷や草原、バクテリアの影響なんだそう。
②メサ・ヴェルデ国立公園(アメリカ)はアナサジ族が築いた鳥の巣のような住居群
メサヴェルデ国立公園は、アメリカコロラド州にある文化遺産です。
12世紀末にアナサジ族が作った住居群、つまりお家だぉ。メサ・ヴェルデはスペイン語で「緑の大地」を意味します。が、どーにもこうにも緑じゃないwww。土色だぉ。
メサヴェルデでは礼拝堂や貯水灌漑なども揃っており、当時としてはかなりハイテクで進んだ住居だったと思われます。3つの住居群があり、一番有名なのはクリフパレスです。
③ガラパゴス諸島(エクアドル)は「ゾウガメの島」という意味
ガラパゴス諸島(エクアドル 自然遺産)は、大小19の島と多くの岩礁から成り立っており、ダーウィンが進化論を唱えた場所として有名ですね。
ガラパゴス諸島はスペイン語で Islas Galápagosと綴り、「ゾウガメの島」という意味を持ちます。ただ、ガラパゴス島というのはあだ名であり、正式名称はコロン諸島です。世界遺産にはガラパゴス諸島で登録されています(ややこしいねー)。
ガラパゴス諸島の植物の3分の1、繁殖鳥類の半数、爬虫類のほぼすべてが固有種となっています。ゾウガメやウミイグアナ、フィンチなどが特に有名です。
④キト(エクアドル)の市街はキリスト教布教の中心地
エクアドルの首都キトは、旧市街が世界遺産に認定されています。
キトはもともとキトス族が築いた街でしたが、15世紀にインカ帝国の支配下に入り、インカで2番目に大きな都市として発展してきました。その後、スペイン人に支配され、キリスト教(カトリック)が広まりました。キト市内には16〜18世紀に建てられたキリスト教建造物が30以上残っています。だから文化遺産に認定されたんだって。
キトは赤道直下にあるのですが、標高が2850mと高いことから高山気候に属しています。一年を通じて平均最高気温が18〜19度ぐらい、平均最低気温も9度ほど。雨も少なく落ち着いているといえば落ち着いています。
⑤ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩抗(ポーランド)は超かっこいい場所
日本にあったら絶対インスタスポットとして話題沸騰しそうなのは、ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩抗(ポーランド 文化遺産)です。
ヴェエリチカの岩塩抗は現在観光名所としての機能であり、岩塩採掘はやめてしまったようです。世界最古の岩塩採掘場は、ポーランドの財政を支えていた時期もあります。
岩塩で働く人たちが岩塩に掘った彫刻が素晴らぴい。「最後の晩餐」をモチーフにした岩塩絵画やシャレオツの岩塩シャンデリアなどが必見です。
⑥クラクフの歴史地区(ポーランド)は街が文化遺産
ポーランドのクラクフは、11〜17世紀まではポーランドの首都として栄えた街です。今?今のポーランドの首都はワルシャワです。
旧市街には、ヴァヴェル城や織物会館、聖マリア教会、ヤギェウォ大学などの歴史的な建造物がずらりとあり、この辺りが文化遺産に登録されています。
ヴァヴェル城はホテルみたいですね。ジグムント礼拝堂は色々な建物を寄せ集めしたかのような雰囲気です。
また、ポーランド最古のチャルトリスキ美術館には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂(しろてん)を抱く貴婦人」が所蔵されています。
⑦シミエン国立公園(エチオピア)は4620mの高地にある
シミエン国立公園(エチオピア 自然遺産)は、標高4,620mの高さにある国立公園です。一日の高低差が激しいため、生息できる生物が限られているのが特徴。ワリアアイベックス(やぎ かなりの男前)を保護するため、世界遺産に登録されました。
ゲラダヒヒ、チョウゲンポウ、シミエンフォックス、アビシニアジャッカルなどの貴重な動物が暮らしています。
密猟や耕作地の拡大により生態系の破壊が懸念され、1996年に危機遺産リストに 登録されましたが、2017年に危機遺産からは削除されました。
⑧ラリベラの岩の聖堂群(エチオピア)はエチオピア正教と関連あり
ラリベラの岩の聖堂群(エチオピア 文化遺産)は、ヨルダン川を挟んで5つずつ、そして、300mほど離れた場所にももう1つあります。エチオピア正教の聖堂です。
岩を掘り下げていき、上部から完成させるという面白い技法がとられています。エチオピアは人口の6割がキリスト教徒と言われており、その中でもエチオピア正教という独自の宗教を信仰している方が多いのです。
12〜13世紀ごろから造られはじめ、20年の歳月を経て11個の岩窟聖堂ができました。
⑨アーヘン大聖堂(ドイツ)は神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われていた場所
アーヘン大聖堂(ドイツ 文化遺産)はカール大帝ゆかりの聖堂であり、805年に設立されて以降、16世紀までの間に 30人もの神聖ローマ皇帝が戴冠式を行った場所です。
八角形の聖堂が特徴的であり、内部も外部もとってもしゃれていておしゃれです。
リアルドラクエ&ファイナルファンタジーの世界ですね。
⑩ゴレ島(セネガル)は奴隷が取引された三角貿易の拠点
セネガルの首都ダカールから沖合に3kmほどいった場所にあるのは、ゴレ島と呼ばれる島です。ゴレ島では15世紀から1815年まで奴隷貿易(三角貿易)が行われていました。
三角貿易とは、3国や3大陸に渡って貿易が行われることで、ゴレ島がポルトガルやオランダ、イギリス、フランスなどの支配を受けていた際、アメリカに黒人を奴隷として送り込まれていたのです。
奴隷の家、セネガル女性博物館、IFAN海洋博物館などが島内にあります。
⑪ランス・オ・メドー国立歴史公園(カナダ)はヨーロッパ人が北米にはじめて築いた入植地
ランス・オー・メドー国立歴史公園(カナダ 文化遺産)は、ニューファンドランド島北端に位置しています。ノルウェー人の探検家夫婦がみつけました。ヴァイキングが浸かっていたと思われる鉄釘が発見されたのです。この発見により、北アメリカにおける最初のヨーロッパ人の入植がわかりました。
地名の由来は「草原の入江」です。
公園内には当時住んでいたとされる住居が復元されています。
⑫ナハニ国立公園(カナダ)は高緯度ツンドラ地帯
ナハニ国立公園(カナダ 自然遺産)は、サウスナハニ川沿いに広がっています。公園内にはマッケンジー山を含みます。公園内にはヴァージニアの滝があり、落差は90m。結構なものです。
高緯度のツンドラ帯ではあるものの、豊かな自然が残っているのが特徴です。
というわけで、いちばんはじめに登録された世界遺産一覧でした。個人的にポーランドだよぅ。