キリスト教(カトリック・プロテスタント)にからんだ世界遺産の話
こんにちは、太太です。
なんだか色々不安になってきたので「世界遺産検定2級公認テキスト300」を購入しました。地理の勉強って世界遺産必要?うーん、わかんないけど買っちゃった。2,000円でした。
①ヴァチカン市国はカトリックの総本山(バチカン市国)
ヴァチカン市国は、1984年に文化遺産に登録されました。はじめの年じゃないのが意外ですが、世の中キリスト教徒だけでまわっているわけではないため、少したってからという感じだったのかしら?国全体が世界遺産認定されている珍しい例です。
ヴァチカン市国にある聖ピエトロ大聖堂は、キリスト最初のお弟子さんペテロのお墓です。聖ペテロは初代ローマ教皇なんですよ。知ってました?たいたい忘れてました。
今の聖ピエトロ大聖堂は2代目であり、1626年に完成しました。設計にはミケランジェロが絡んでおり、芸術家魂がひしひしと感じられる建物になっています。システィーナ礼拝堂の「最後の審判」、キリストを抱くマリア「ピエタ像」は必見です。聖堂を守る衛兵のお洋服もミケランジェロがデザインしました。
なお、聖ピエトロ大聖堂のお隣にはバチカン宮殿があります。ここでローマ法王は暮らしています。
②イエス誕生の地 ベツレヘムの聖誕生教会と巡礼路(パレスチナ自治区)
2012年、文化遺産登録と同時に危機遺産リストになったのは、イエス誕生の地 ベツレヘムの聖誕生教会と巡礼路(パレスチナ自治区)です。
聖誕生教会は、イエス・キリストが生まれたとされる洞窟の上に建てられた教会です。6世紀に火災で消失し、現在は再建されていますが、漏水による建物劣化などのため緊急保護が必要になりました。クリスマスになると大勢の観光客が訪れます。
③ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院とレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」(ミラノ)
サンタマリアデッレグラーツィエ修道院は、イタリアミラノにあります。1980年に文化遺産登録されました。
この修道院は、15世紀半ばに建てられたドミニコ会のものです。ドミニコ会は、1206年に聖ドミニコによって設立され、1216年にローマ教皇ホリノウス3世に許可された香取区系修道会です。正式名称は説教者修道会らしいです。こええ。
日本でドミニコ会に関連するのは、愛光学園や聖カタリナ学園、聖ドミニコ学園、正ドミニコ学院などの学校です。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、修道院の食堂の壁に「最後の晩餐」を描きました。
④モンサンミシェルとその湾(フランス)
モンサンミシェル(フランス 文化遺産)は1979年に登録された世界遺産で、フランスの北西部・モンサンミシェル湾にある島です。
大天使ミカエルを祀るベネディクト会修道院が有名です。潮の満ち引きで島が完全に孤立する風景がみられます。
⑤ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会(ポーランド)
ポーランド南西部に位置するシレンジア地方は、ハプスブルグ家の支配下にあった土地です。
ハプスブルグ家はカトリックを信仰していましたが、ヤヴォルとシフィドニツァにはプロテスタントの教会が 許可されました。
シフィドニツァの木造建築教会はヨーロッパ最大規模です。内部の装飾はとてもかわいらしく、乙女心を掴むこと間違いなし。木造で造られているのは、砦として使われることがないようにとのこと。なるほどー。名前も平和教会ですしね。世界遺産には2001年に登録されました。
⑥サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)
キリスト教カトリックの聖地といえば、エルサレムとヴァチカン、そしてサンティアゴ・デ・コンポステーラです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン 文化遺産)は、1985年に世界遺産に登録されました。この地は、キリスト12使徒の聖ヤコブゆかりの街であり、旧市街には大聖堂や旧王立施療院などが残っています。
聖ヤコブの霊廟を詣でると「すべての罪が許される」らしい。タイタイ行きたくなってきました(キリスト教徒じゃないけどさ)。
大聖堂にある主祭壇は17世紀にチェリゲラ様式で造られています。豪華で繊細な総力が施されており、スペイン独自のバロック様式が垣間見られます。
⑦サンティアゴ・デ・コンポステーラの順回路 カミノフランセスとスペイン北部の道
1993年に文化遺産登録されたサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミノフランセスとスペイン北部の道は、 珍しい「道の遺産」です。
ピレネー山脈からサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう道には、1,800ものロマネスク様式の修道院や聖堂が含まれています。
日本で言うお遍路さんですね。聖ヤコブを表すものとしてホタテのマークが街道に記されています。
⑧フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの順回路(フランス)
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道は1つだけじゃない。
1998年には、フランスからサンティアゴ・デ・コンポステーラへ続く「トゥールの道」「リモージュの道」「ル・ピュイの道」「トゥールーズの道」4つが世界遺産登録されました。
その街道にある聖堂や教会なども世界遺産になっています。写真は、トゥールーズにあるサンセルナン教会です。